自動車の封印とは?取り付け・取り外しの手続き【2026年版】
北海道の札幌市や岩見沢市近郊で普通乗用車を運転されている皆様、ご自身の車の後ろのナンバープレートをじっくり見たことはありますか?左上のネジの上に、「札」などと刻印されたアルミ製の小さなキャップが付いているはずです。これが「封印(ふういん)」です。
「ただの飾りでは?」と思われがちですが、実はこれ、法律で厳格に定められた重要な役割を持っています。知っているようで知らない「封印」の世界を解説します。
1. 封印とは何か・なぜ必要なのか
自動車の封印は、正確には「自動車登録番号標の封印」といいます。法律(道路運送車両法施行規則第8条)に基づき、自動車の後面に取り付けた自動車登録番号標の左側の取付け箇所に行うことが義務付けられています。
なぜこんなものが必要なのでしょうか?主な理由は以下の3点です。
- 登録の証明:その車両が検査を受け、国に正しく登録されていることを証明するため
- 盗難・偽造防止:ナンバープレートを簡単に取り外せないようにし、車両の盗難やナンバーの不正利用を防ぐため
- 同一性の確認:車台番号とナンバープレートが一致していることを、国の機関(運輸支局等)が最終確認した証
封印には、その車両を登録した運輸支局名の頭文字が刻印されています(札幌運輸支局なら「札」、函館なら「函」、旭川なら「旭」)。なお、軽自動車にはこの封印の制度はありません。これも意外と知られていない豆知識です。
2. 封印が必要な場面
封印は、新しくナンバープレートを交付される際や、登録内容が変わる際に必ず「取り付け」が必要になります。主に以下のケースが該当します。
- 新規登録(新車・中古車購入):新しくナンバーを取得するとき
- 移転登録(名義変更):管轄が変わる場合(例:旭川ナンバーの地域に住む人から札幌ナンバー管轄の人が車を譲り受けたときなど)
- 変更登録(住所変更):札幌ナンバー以外の地域から札幌・岩見沢近郊へ引越し、ナンバープレートが変わるとき
- ナンバープレートの再交付:紛失や盗難により新しい番号のプレートを受けるとき
これらの手続きの最終工程として、運輸支局の係員(または委託を受けた者)による「封印の取り付け」が行われます。
3. 封印が取れてしまった・壊れてしまった場合の対応
「事故でぶつけたら封印が割れてしまった」「雪道でナンバーを落とした際に封印もなくなった」というトラブルは、北海道の冬道では決して珍しくありません。
もし封印がなくなったり壊れたりした状態で公道を走ると、道路運送車両法違反となります。また、正当な理由なく封印を取り外してはならないと定められており、勝手な取り外しは厳禁です。
封印が取れてしまったら
- 車両の持ち込み:原則として車両を最寄りの運輸支局へ持ち込む必要があります。封印がされていない車両は公道を走行できないため、搬送車(キャリアカー)や臨時運行許可(仮ナンバー)を使って移動する必要があります
- 再封印の申請:窓口で再封印申請書を作成します
- 取り付け確認:係員が車台番号を確認し、その場で新しい封印を取り付けてくれます
「少しの間だから大丈夫」と放置せず、早めに対応しましょう。
4. 出張封印制度とは
通常、封印の取り付けには平日の日中に運輸支局へ車を持ち込むことが必須です。しかし、仕事で忙しい方や複数の車両を抱える法人の担当者様にとって、これは大きな負担となります。そこで利用されているのが「出張封印(丁種封印)」という制度です。
これは、一定の研修を受け各行政書士会から委託を受けた行政書士が、運輸支局に代わってお客様の自宅や勤務先の駐車場で封印の取り付けを行うものです。
メリット:運輸支局まで車を運転していく必要がなく、事故のリスクや移動時間を大幅に削減できます。特に冬期間の移動や、ナンバー変更が必要な中古車売買などで活用されています。
注意点:出張封印は単独で依頼することはできず、自動車登録の書類作成・申請とセットで行政書士に依頼する必要があります。「封印の取り付けだけ」を切り離して依頼することはできない点に注意してください。また、すべての車両や手続きで利用できるわけではなく、車台番号の確認が困難な車両などは対象外となる場合があります。
※当事務所では、封印の取り付け作業そのものを代行できる資格(丁種封印)は保有しておりませんが、制度に関するアドバイスや登録書類の作成代行は承っております。
5. よくある失敗・注意点
ボルトの錆び(塩害):融雪剤の影響で、ナンバープレートを固定するボルトが酷く錆びついていることが多々あります。封印を外そうとしてボルトが折れてしまうと、ドリルでの除去作業が必要になり、余計な工賃がかかることもあります。
3月末の混雑:自動車税の課税タイミングの関係で、3月末の札幌運輸支局は非常に混雑します。封印待ちの車が長蛇の列を作り、待ち時間が数時間に及ぶこともあります。
自分で取り付けようとする:封印は国の係員や委託を受けた者しか行えません。自分で蓋を閉めたとしても、それは法的な封印とはみなされません。
まとめ
ナンバープレートの左上にある「封印」は、その車が正しく登録されていることを示す「国の印」です。正しく管理することが安心なカーライフにつながります。
「名義変更が必要だけど、封印のために支局まで行くのが大変」「書類の準備が難しくてよく分からない」とお困りの方は、ぜひConnect行政書士事務所へご相談ください。

